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スペースの在り方を考える/ライブハウス 

Sep 27, 2020
News

2020年のコロナウィルスの感染をきっかけに、世界中で人と人との距離、人とスペースへの考え方がまた見直されることになった。
意識が存在する限り、意識の周辺にはスペースとゆう概念が存在する。
それがどれほど制限がかけられる状態になったとしても人(意識)は場所に存在するのだ。
現在から未来へのスペースに対する考え方はコロナ渦になってまた新しく見出されていくでしょう!
より豊かに、より快適にするための演出はアート思考抜きではありえないのです。

 

◎ これからのスペースの在り方を考える ~ お笑い芸人・熊本編 ~

15年ほど前は九州では福岡(博多)のような少し華やいだ都市には「お笑いライブ会場」があったようだが、少しずつ存在をなくし
他県ではほぼ皆無、星野竜馬さん桂竹紋さんらによって「笑い」を発表できる場所を…との思いが熊本に小さな舞台を作るきっかけとなった。
10年ほど前から熊本の「ヤングサロンコバベヤ」は東京や都会にでれない地元の芸人がライブをできる数少ない舞台。
そんなキラキラした”場所(スペース)”を今も提供しつづけている。

桂竹紋さんはもと漫才師だったが落語に転向、落語芸術協会の落語家として東京を拠点とし全国で活動。今も熊本市民会館での公演など積極的な活躍をしている。
パプリー深川さんは大阪でお笑いタレントとして活動していたが二年前から熊本に活動拠点を移して活躍。

中心に立つ星野竜馬さんの思いを聞かせてもらった。
人は笑うためにいきている「一日一笑」  熊本から世界に笑いを届けたい。熊本にしかない何かを・・・

スペースのありかたの意識はまだ今までの考え方から新しい考えへのちょうどはざまにいる。
お笑いを生(ライブ)で見たいとゆう方達のために。。。決して経営は楽ではない。
「発信の基地 のような場所でありたい。」と星野竜馬さんは言う。

このライブハウスや小さなステージ、限られた空間に散りばめられたアートが見てみたい。
そしてアートとパフォーマーの共演でより唯一無二の見たこともない特別な場所となる大きな可能性を楽しみたいと思った。
アートはいつもそこにたたずむ。ニューノーマルの世界でのアートの存在は霞むことなど決してない。
これからの人と空間の在り方がかわっても、存在する限りアートがあり、必要とされるのだ。

このような話をしていると「オルタナティブ・スペース」とゆう言葉が浮かんでくる。

少し具体的になるが過去のスペースとアートについて「オルタナティブ・スペース」とは何かおさらいしよう。
美術において鑑賞の場が美術館やギャラリーといったいわゆるホワイトキューブを制度批判的に脱した例としては欧米では1960年代のランド・アートなども挙げられる。
国内においては美術のみならず社会システムに対するアナーキーな文化動向として1950年代からはじまる野外美術展などの傾向も参照できるだろう。
そして自らの手で作品発表の場を立ち上げていく動きがあった。

1969年からマンハッタンのグリーン街にアートコレクターの支援を受けて始まった「98 GREENE STREET」は、
アンディ・ウォーホルやジャスパー・ジョーンズ、ゴードン・マッタ=クラークなど、様々なアーティストたちが交流する場となっていた。
更にマッタ=クラークは1971年にソーホーで数名のアーティストと共に「FOOD」というアーティストランのレストランをオープンする。

このように美術館や画廊など既存の制度にはとらわれない多用途なスペースはオルタナティブ・スペースと呼ばれ、実験的な活動を支援する場となった。
そして欧米を出自としながら日本でも様々なオルタナティブ・スペースが誕生した。
代表的なものを上げると、多くの若手アーティストに発表の機会を提供した「佐賀町エキジビット・スペース」や、美術のみならず演劇や音楽などジャンルレスに活動を行う
「BankART1929」などが挙げられるだろう。
美術評論家の福住廉はオルタナティブ・スペースの大きな特徴として、そこがアーティストにとってのある種のたまり場になっていることを過去に指摘している。

そう、彼らもアーティストなのである。「笑いの表現者・パフォーマー」として
この熊本に「笑い&パフォーマーアーティスト」のたまり場を「発信基地のような存在」
星野氏の願いでもある。

そんなコロナ禍において「コバベヤ」にてある賞レースが行われた。
ソーシャルディスタンス&リモート出演とゆう状況の中での模様を取材させていただくことができた。

 主催 熊本芸能社 協賛 ヤングサロンコバベヤ/熊本ラーメン王パプリーch
*kanaboomは一スポンサーとして参加させていただきました。

エントリーされた芸人さんのネタを動画で投稿し,モニターに映し出されるネタを会場にて審査。
24時間ライブでの多彩なパフォーマンスが披露される中、いよいよPIN-1グランプリが始まる。

ソーシャルディスタンスと衛生管理のもと、インターネットを使っての開催。場内の様子はSHOWROOMにてライブ配信され世界へ発信された。

  

 

真剣なまなざしでモニターを見つめる司会者、審査員、会場にいる人たち。
   

新たな企みでどうパフォーマンスを世界に届けるかの試行錯誤が続く。
 

 

司会進行役とコメンテーターの皆さんはライブスペース壇上にて(手前右から星野竜馬さん、桂竹紋さん、YU-KIさん、馬場俊英さん)

唯一の落語家 桂竹紋さんのフリートークとそれぞれのコントへの笑いに対するコメント評論。
現場で一番笑いをさらっていっていた桂竹紋さん。聞いてなくても耳に飛び込んでくるトークに顔がゆるみざるを得ない。
アドリブの笑いが観客のいないライブ会場と慣れないネットワークでの進行の時間を飽きさせない。

「お笑い 熊本PIN-1グランプリ2020」 優勝者は「寝たきり芸人」あそどっぐさん!
彼はお笑い芸(トーク)はkanaboomのメッセージを地で行く唯一の芸人さんである。
コントは特に彼にしかできないとゆう巧(タクミ)でズルい笑いを武器に皆を笑わせにかかる!

星野竜馬氏が編集を手掛ける季刊誌「ようこそ!じーばーずcafeへ」がある次号季をもって休刊とされている。
若者から高齢者の方々への情報発信をフリーペーパーとして発行され長きにわたって地元の方々に親しまれてきた。
 

そこで次回の季刊誌「ようこそ!じーばーずcafeへ」の紙面トップを飾るのが熊本出身のアーティスト!
ノエビアのCMや山鹿灯籠祭りの絵など美人画家で有名な鶴田一郎氏 (熊本県 天草出身)

こんな出会いからもアートに繋がる嬉しさを実感。
1987年5月から1998年11月まで続いたノエビアのCM「コスメティックルネッサンス」シリーズで起用され一気に火が付いた。
洗礼された美しさデザイン性は高く評価されている。

NOEVIR CM History 88.5~98.5 Cosmetic Renaissance

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